山陽学園大学地域マネジメント学部、米田瑞生研究室では、夜空の現象、特に流星を観測するための、高感度カメラを開発しています。このカメラで流星の試験観測を行っていた所、思わぬ現象が確認されました。「漁火光柱(いさびりこうちゅう)」と呼ばれる現象です。夜間のイカ釣り漁船などが発する光が、大気中の氷粒子の反射を受けて、夜間の空に観測されるものです。冬の日本海側の地域で、北の空に観測されることが多い現象です。
2024年3月20日21時20分に、本学(岡山市中区平井)から北の方向へ高感度カメラを向けて、試験観測を行っていたところ、「漁火光柱」と見られる現象を動画で捉えることができました。漁火光柱の発生から消滅までを動画で捉えた貴重な映像です。


今回の「漁火光柱」が観測された角度から、光源までの距離・位置を推定したところ、岡山市から北西に約50kmのところにあることがわかりました。これは、岡山県内陸部にあたり、光源が日本海の漁船でないことが分かりました。この光源は、吉備中央町周辺の町灯りであると推定されます。
光源と観測点の間の空に、氷粒子があり、風が弱いなど、様々な条件が整わなければ見られない現象です。特に、岡山市のような日本海沿岸地域でもなく、また街明かりにより、夜空が明るい場所で観測されることは大変珍しいことです。実際、今回の現象も1分20秒間という短い時間しか観測されませんでした。

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