山陽学園大学地域マネジメント学部、米田瑞生研究室では、夜空の現象、特に流星を観測するための、高感度カメラを開発しています。
2023年9月6日20時15分に、本学から南の方向へ高感度カメラを向けて、試験観測を行っていたところ、いて座に「静止流星」と呼ばれる大変珍しい現象を撮影することに成功しました。図1は、静止画ですが、動画での撮影に成功しています。

流星は宇宙空間を漂っていた塵が地球大気に突入し、地上100km前後の高度で発光するものです。今回観測された静止流星は、山陽学園大学が所在する岡山市中区に真っ直ぐに飛来したため、点状にしか見えませんが、通常の流星は、図2の観測画像の通り、線状に、或いは移動体として見えます(図1参照)。
今回の静止流星は、いて座方向に観測されました。太陽系の惑星達が公転している黄道面に含まれる領域です。46億年前に地球を含む惑星・小惑星などを形成した塵のうち、惑星・小惑星に取り込まれなかったものが、宇宙空間を漂い続け、この瞬間に地球に突入したものと推測されます。

≪以下のリンク先から動画を見ていただくことができます≫

地域マネジメント学部は、多様な視点から地域の魅力を発見することができる教員が揃っています。岡山は晴天率が高く、天体観測に向いた地域です。星空からの魅力を見つけ地域をすえながく愛することのできる人材を育ててまいります。

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