学長挨拶

教育理念「愛と奉仕」に基づく人間教育

学長 斎藤 育子

人生の宝もの
それは「出会い」

学長 齊藤 育子
山陽学園大学 / 山陽学園短期大学 学長 博士(教育学)

 山陽学園は、1886(明治19)年に女子教育を求めた人々の祈りの中から生まれました。その教育理念「愛と奉仕」は、世代から世代へと脈々と伝えられ、本年は創立136周年を迎えます。創立以来、岡山孤児院の創設者石井十次をはじめ、中川横太郎、炭谷小梅、大原孫三郎、星島二郎等々、実に多くの高潔な方々の愛に支えられ発展してきました。今日では、男女共学の幼稚園・中学校・高等学校・短期大学・大学・大学院、そして助産学専攻科(女子のみ)を設置する総合学園として、岡山の地から着実に「愛と奉仕」を体現する多くの優れた人物を世に送り出しております。

 その教育の根幹には、「人と人との出会い」があります。本学園の教育の基盤を築いた上代 淑先生も、先にあげた人々をはじめ国内外の秀でた人々との人格的交わりを通して、ご自身の生き方・在り方を自覚的にただし、自らの人間性を高められました。真の「出会い」は、人を変えるのです。そうした「出会い」は、まさに人生の宝ものと言えましょう。本学は、「一人ひとりを大切に」をモットーに、学生と学生、学生と教員、学生と職員がそれぞれの「人格的出会い」を大切にしています。

 本学は、基礎的ならびに高度な専門的知識や技能の修得とともに、それらの前提としての、真に人間らしい「生き方・在り方」そのものについて、自主的に考えることのできる「人間教育」を基盤にしています。本学が、多くの方々に愛され認められてきたのは、学生の皆さんが「人間」として大切にされ、それぞれの持ち味が生かされ、自由闊達に自らの志望する活動に取り組むことができる大学であるからにほかなりません。本学での様々な「出会い」を選びとり、人間性を高め自らの「存在意義」を自覚して、皆さんが理想とする「新しい自分」を創り上げてください。

 大学は、大学院看護学研究科、総合人間学部言語文化学科・生活心理学科、地域マネジメント学部地域マネジメント学科、看護学部看護学科、助産学専攻科(1年課程)で構成されています。さらに、短期大学には、2年または3年コースを選ぶことのできる健康栄養学科とこども育成学科があります。すべての学科において、皆さんが卒業後すぐに就職先の職場で力を発揮できることをめざした教育を行っています。

 幼稚園もキャンパス内にありますので、学生たちは、実習をはじめ様々な交流をもつことができます。地域でのボランティアをはじめサークル活動や海外との交流等々、学生生活は活気にあふれています。本学での真の「出会い」が、皆さんの人生の宝ものとなることは間違いありません。

 教職員一同、皆さんとの真の「出会い」ができますことを願っております。