学長挨拶

130余年継承される人間教育
―「愛と奉仕」の精神を育む―

学長挨拶2017
 山陽学園は、明治19年に女子教育を求めた人々の祈りの中から生まれました。その教育理念である「愛と奉仕」は、世代から世代へと脈々と伝えられ、本年は創立131周年を迎えます。創立以来、岡山孤児院の創設者石井十次をはじめ、中川横太郎、炭谷小梅、大原孫三郎、星島二郎等々、実に多くの高潔な方々の愛に支えられ発展してきました。今日では、幼稚園・中学校・高等学校・短期大学・大学・大学院さらに昨年4月からは助産学専攻科をも開設するに至り、正に総合学園として、岡山の地から着実に「愛と奉仕」を体現する多くの優れた人物を世に送り出しております。

 その教育の根幹には、「人と人との出会い」があります。本学園の教育の基盤を築いた上代 淑先生も、先にあげた人々をはじめ国内外の秀でた人々との人格的交わりを通して、ご自身の生き方・在り方を自覚的にただし、自らの人格に磨きをかけられました。人と人との出会いは、確かに「偶然」ですが、しかし反面で「出会い」は、自分自身の意志で選びとり自覚的に維持するところに、真の人格的関わりが成立するのです。

 その意味で本学は、「一人ひとりを大切にする」大学であり、互いの顔がしっかり見え、学生と学生、学生と職員、学生と教員がそれぞれに「人格的出会い」が確実にできる大学です。基礎的ならびに高度の専門的知識や技能の修得はむろんのことですが、それらの根本的前提としての、真に人間らしい「生き方・在り方」そのものについて、自主的に考えることのできる「人間教育」の場でもあります。

 本学が、多くの方々に愛され認められてきたのは、学生の皆さんが「人間」として大切にされ、それぞれ個性豊かに、その人ならではの持ち味を生かして活動でき、人間性の向上に活き活きと取り組める大学であるからにほかなりません。本学での様々な「出会い」を選びとり、自らの「存在意義」を発見し、これまでの自分をより高く超え出て、「新しい自分」を創り上げてください。

 本学は、男女共学の看護・生活心理・言語文化・食物栄養・幼児教育の5学科ならびに附属幼稚園、大学院研究科、助産学専攻科(1年課程)で構成されております。どの学科も、すべて「愛と奉仕」の精神を基軸として、人間性そのものの鍛錬を究極目的に、多様な教育活動を営んでいます。また、地域と共に歩む大学を目指し、平成30年4月開設予定の「地域マネジメント学部 地域マネジメント学科」を設置申請中です。

 教職員一同、皆様との真の「出会い」ができますことを希求しています。