2021年度 山陽学園大学・山陽学園短期大学 公開講座「『コロナ後の社会を考える』~歴史から考えるコロナ後&近年の事象から考えるコロナ後~」の第1回が11月13日(土)に開催されました。
今回は、本学副学長であり、また総合人間学部学部長である谷一尚教授による講座でした。タイトルは「コロン交換と感染症の世界史~歴史から考えるコロナ後~」。コロン交換とは、米歴史学者アルフレッド・クロスビーが提唱した用語で、コロンブス(スペイン語でクリストバル・コロン)が旧大陸と新大陸の間で行った作物などの交換を表したものです。このコロン交換によって持ち込まれた感染症は先住民に大きな被害を与えましたが、世界の歴史に目を向けても同様のことが起こっています。人は、モノとヒトの動きが引き起こす感染症の流行と、その結果起こる社会の衰退を避けることができなかったようです。

免疫と隔離、そして医療イノベーションで現在のコロナ禍を乗り越えることができるのか。今回の講座は、過去の感染症の歴史から学び、その知恵を活かしてコロナ後をいかに生きるべきかを考える良い機会となりました。