山陽リレーコラム「平井の丘から」

水曜日の歌声  スティーブンM.ライアン

掲載日:2018年7月9日
カテゴリ:言語文化学科

 毎週水曜日の3時ごろから、歌声が学生ホールから研究室に聞こえてきます。時期によって、音が変わります。K-POPの時期があって、応援団の楽曲もあります。7月から8月になると、うらじゃ踊りの音楽が聞こえてきます。

長年日本に住んでいても、去年、岡山に引っ越すまではうらじゃ踊りについては聞いた事がありませんでした。昔、大阪府河内長野市に勤めたときには「河内音頭」をよく聞きました。友達の結婚式で福岡県田川市の「炭坑節」をグループで踊った経験もあります。テレビで毎年徳島の阿波踊りを見ます。日本の伝統文化が各地方に生き生きとしています。

 大体、外国人向きの説明には「日本の伝統文化」という発言は単数の意味で使われていますが、各地方の踊りの伝統の例を見ると日本の伝統文化は複数であるとはっきり分かります。このことが初めて分かったのは、あるお正月に大阪府北部のおせち料理を食べながら、テレビで東北地方のおせち料理を紹介するテレビ番組を見た時です。大阪と東北のおせち料理で、似ている食べ物は一つもありませんでした。同じ「おせち料理」という名称が幅広い食べ物だということが分かります。

 去年の7月に、研究室の窓から学生のうらじゃ踊りの練習を見ながら、よく考えました。「おせち料理」や「伝統文化」という名称を簡単に受け取るより、蓋を開けてその食べ物または文化活動の内容を確認したほうが面白い。簡単な説明より深く見たほうが、人間の生き方の豊かさが分かるようになります。

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